開きすぎたブラウザーのタブを見やすくする方法
ブラウザーでウェブサイトを閲覧するとき、複数のタブを開いておき、タブを切り替えながら読むという使い方をしている方は多いと思いますが、一般的なブラウザーではタブの数が多くなるとタブの幅が狭くなって字が読めなくなり、何のタブかわからなくなります。
「多段タブ」を使うとこうなります。
多段タブはタブの幅が狭くなりすぎることもなく、視覚的にも見易いため、非常に有用な機能です。
以前は多段タブが標準で実装されたブラウザーもたくさんありました。
ところが多段タブができないGoogle Chromeが登場し、シェアを伸ばしていく中、Chromeに対抗しようとしたFirefoxも多段タブができなくなりました。
かつては「第三のブラウザー」的なポジションにあったSleipnirなどのマニアックなブラウザー群も、スマホでウェブサイトを見る人が増えていったこともあってかどんどん下火になっていき、結果、現在は多段タブが標準で実装されているメジャーなブラウザーというのは皆無という状況になってしまいました。
この記事ではそれでもこだわって多段タブを使い続けるか、それとも他の方法を使うか比較してみたいと思います。
多段タブ
多段タブの利点は全部のタブが常時見えていること。見た目でわかりやすいのがメリットです。
Firefox
Firefoxは非公式ですが多段タブが使えます。そのかわり導入には多少パソコンの知識が必要だったり、バージョンアップの度に使えなくなってその都度対処する手間がかかったりします。
導入方法は下のページを参考にしてください。
Waterfox
Waterfoxは旧式アドオンが使えるので、現時点ではTabMixPlusをインストールすれば多段タブが使えるようになります。
導入方法はWaterfoxのページを参考にしてください。
その他
Vivaldiは多段タブ化ができるようです(未確認)。→2021年6月追記:Vivaldiの多段タブ化
Vivaldi Forum
VivaldiHooks
vivaldi-multiline-tabs
その他
Sleipnir2(サポート終了)、Sleipnir4、Sushi Browser、Ancia etc.
縦型タブ
縦型タブは垂直タブとも呼ばれ、ウィンドウの右か左に表示されます。階層構造(ツリー)にできるものもあります。
VivaldiやKinzaなどには標準の機能として実装され、Microsoft Edgeも実装予定です。Firefoxはアドオン(Tree Style Tab – ツリー型タブ、Tab Center Reduxなど)で追加できます。
Google Chromeは拡張機能で追加できますが、ウィンドウ内にペインとして配置できない(仕様?)らしく、タブのウィンドウを並べて表示するか、ポップアップで表示するようになっています。
縦型タブはいちばん手軽にタブの一覧表示ができますが、大型のモニターでウィンドウを2分割に並べて使う場合、横幅をタブに取られてしまい、メインの表示部が狭くなってしまうというデメリットがあります。
縦型タブはウィンドウを並べることがないノートPCのディスプレイサイズに適しています。
タブスタッキング(Vivaldi)
Vivaldiには複数のタブを重ねて表示するタブスタッキングという機能があります。
タブをドラッグしてスタッキングしたいタブの上に乗せると、タブの色が変わる場所があるので、そこでボタンを離すとスタッキングされます。
タブの上にポインターをホバーさせるとサムネイルが表示されます。
タブグループ(Google Chrome)
Google Chromeにはタブ整理ができる「タブグループ」という機能があります。
タブを右クリックして「新しいグループに追加」をクリック。
グループの名前を入力し、色を選択します。
右クリックメニューに「新しいグループに追加」が無い場合は、URL欄に「chrome://flags/#tab-groups」と入力し、プルダウンから「Enabled」を選択して右下にある「Relaunch」をクリックし再起動します。
グループ化したいタブを右クリックし、目的のグループに追加します。
タブグループは見出しタブの幅を追加してしまうので、全体のタブの幅はその分狭くなってしまいます。
見やすさという点ではあまり効果が感じられません。
タブのリスト化
OneTab
OneTab(Firefox)
OneTab(Chrome)
インストールして有効化するとタブがひとつになり、開いていたタブのリストが表示されます。
タブのリストと検索
TabSearch(Firefox)
Tab Stacks: tab menu and history search(Chrome)
インストールするとアイコンが表示され、クリックするとタブの一覧が表示されます。
検索欄にキーワードやドメインを入力するとインクリメンタルサーチで絞り込まれます。
Vivaldiにはこの機能が標準で実装されており、F2キー(Macは⌘E)を押すと表示されます。
同種のアドオンは他にもあります。
Quick Tabs
タブリストボード(Firefox)
タブリストボード
タブをリスト化します。グループ分けすることもできます。
リスト化するアドオンは他にもありますので、使いやすいものを探してみてください。
ブラウザーのプロファイル・ユーザーを増やす
いろんな手を使ってもタブを開きすぎてしまう、という場合はブラウザーのプロファイルやユーザーを追加し、ブラウザーそのものを目的別に分けてしまうという方法もあります。
プロファイル/ユーザーの増やし方
Firefox系 > こちら
Chromium系
Google Chrome:ツールバーにあるユーザーアイコンをクリックし、「+追加」をクリック
Vivaldi:ツールバーにあるユーザーアイコンをクリックし、プリファイル管理 →「ユーザーを追加」をクリック
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