Waterfoxの使い方 ~ Firefoxレガシーアドオンのインストール方法
Waterfoxは64bitのみのビルドとしてリリースされ、高速動作を売りにしていましたが、FirefoxのアドオンがWebExtensions APIに移行して旧アドオンの多くが使えなくなった後も、旧アドオンのサポートを続けています。
以前のFirefoxの使い勝手を取り戻したいという方にはおそらく唯一の選択肢になっています。
(Pale Moonもある程度使えますが、やや方向性が違います)
WaterfoxはFirefoxの旧アドオンが使えるというだけでありがたい存在ですが、いまいちマイナーなままなので今回はWaterfoxを紹介してみたいと思います。
インストール
Waterfoxのダウンロードは公式サイトから。
(Waterfox Classic をダウンロードします)
インストール後は英語になっていますが、オプション画面から日本語化できます。
アドオン
執筆時点(2019年5月14日)でWaterfoxのバージョンは56.2.9。56.3から公式サイトでアドオンがインストール可能になる予定ということです。
現時点ではGitHubから ca-archive-2.0.1.xpi (執筆時のバージョン) をインストールすると「Classic Add-ons Archive」からアドオンをインストールできるようになります。
ダウンロードやインストールに失敗する場合などは、オプション画面でマルチプロセスを無効にします。
それでもインストールできない場合は、ファイルをローカルに保存し、アドオン管理画面の「ファイルからアドオンをインストール」より手動でインストールします。
インストールに成功すると右上にアイコンが追加されるので、クリックすると「Classic Add-ons Archive」に移動します。
2番の表示が出たらF5キー等でページを再読み込みします。
ca-archive-2.0.1.xpiはアドオンのインストール時だけ必要なので、不要な時は無効にしておき、マルチプロセスを有効にしておくのがよいと思います。
アドオンのインストール
Firefoxのアドオン配布公式サイトに掲載されているアドオンの中には、Waterfoxでもそのまま使えるものがあります。バージョンも新しいものが多いので、可能であればそちらを優先して使うほうがいいでしょう。
公式サイトからインストールできないものは、Waterfoxの「Classic Add-ons Archive」からインストールします。
旧式のアドオンをインストールすると LEGACY マークが付きます。
更新されていない古いアドオンは正常動作しないことがあります。
Classic Add-ons Archive からインストール
アドオン名などを検索し、インストールしたいアドオンのページを表示します。
Install Now をクリックしてインストールします。
ダウンロードが終わったら Add をクリックしてインストールし、メッセージに従って必要であれば再起動します。
Googlebar Liteバーが追加されました。
ウェブ検索とページ内検索が Googlebar Lite のツールバーでできるので、アドレスバー右側の検索バーが不要な場合は メニュー > カスタマイズ から削除します。
検索バーをドラッグしてカスタマイズ画面に戻すと、ツールバーから削除されます。必要なアイコンなどはツールバー側にドラッグすると表示できます。
設定が終わったら Exit Customize で終了します。
ツールバーが消えてしまった場合は下部にある Toolbars を開いてチェックを入れます。
お勧めアドオン
All-in-One Sidebar
サイドバーを表示するアドオン。
Classic Theme Restorer
デザインを昔のタイプに戻したり、カスタマイズできるアドオン。
Googlebar Lite
ページ内検索と連動するウェブ検索ツールバー。
FireGestures
マウスジェスチャー。
ProfileSwitcher
プロファイル名の表示や切り替えができるアドオン。インストールするとステータスバー(下端のバー)にプロファイル名が表示されます。
プロファイルの切り替えは私の環境では動作しませんでした。
Tab Mix Plus
多段タブやタブ幅の調整などタブ周りのカスタマイズができます。
多段タブの設定。
タブ幅の設定。
User-Agent Switcher and Manager
ユーザーエージェント(UA)偽装アドオン。
偽装というと悪い印象がありますが、ブラウザーがウェブサイトにアクセスするときに、例えば「Waterfoxでアクセスしています」という情報を送る代わりに、「InternetExplorerでアクセスしています」と「偽装」して伝えるようにします。
なぜこういうことをするかというと、例えばWaterfoxでYouTubeにアクセスすると、トップページの文字やサムネイルが表示されず再生もできない、という状態になることがあり、UAを変更すると正常に再生できたりします。
メジャーなブラウザーではあまりこういったことはありませんが、サイト側で何らかの基準でアクセスを拒否しているのか、ブラウザー側に何か問題があるのか、原因ははっきりしません。そういう場合にとりあえずの回避策として使えます。
UA偽装はパソコンでスマホのサイトを見るときなどにも使えますが、サイト側でUA偽装を判定して弾かれることもあります。
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