キーボードはテンキーレスがおすすめ。テンキーが不要なら。

2022年2月3日

キーボードはテンキーレス!

私は普通のフルサイズキーボードからテンキー部分を省いた、テンキーレスと呼ばれるタイプのキーボードを15年くらい前から使っています。

以前使用していた東プレ Realforce 89 ND0100 PS/2 2003年発売

テンキーレス・キーボードとは?

写真の上がテンキーレス、下がフルサイズのキーボードです。
フルサイズのキーボードからテンキー部分をカットした形状になっているのがテンキーレスです。

上がテンキーレス

省スペースやコンパクトタイプといったキーボードもありますが、いくつかキーを省いてサイズを小さくし、キーが足りなくなった分はFn(ファンクション)キーを併用して補うものを指すことが多く、テンキーレスとは違います。

コンパクトタイプの一例

私がテンキーレスを使い始めたのは、テンキーがあるためにキーボードの右側が長くなり、マウスが遠くなってしまうため手の移動に時間がかかったり、マウスが遠いので使いにくいという単純な理由でしたが、結果的には正解でした。

私のテンキー使用頻度は低いので、テンキーが無くても問題なく、フルサイズのキーボードに戻ろうという気はまったく起こりません。
コンパクトなテンキーレスに慣れると、フルサイズのキーボードは大きくて邪魔です。

テンキーレスのメリットとデメリット

テンキーレスのメリットは横幅サイズが小さく、マウスを使う際に右手の移動距離が短いことです。
また、キーボードが机の上で占める面積も小さくなるので、机のスペースを有効に利用できます。

(写真は東プレのカタログから)

デメリットは当然ながらテンキーがないことで、数字の入力が多い場合はやりにくくなります。
最上段の数字キーが打ちにくければ、AutoHotKeyを使ってノートパソコンのように数字キーを割り当てて使う方法もあります。

テンキーレスキーボードの比較

この記事を書いてからしばらく後に新しいキーボードを一台購入しましたが、そのときに比較検討したテンキーレスキーボードを挙げておきます。
(※ 記事公開後、新たに発売されたものや生産中止になったものは適宜追加・削除しています)

検討を始めた当初は、16年ぶりにモデルチェンジした新型の東プレRealforceにいちばん興味があったのですが、調べていくうちにこの新型Realforceの購入意欲がかなり減退してしまいました。
その理由は「R2TLSA-JP3-IV」の項に書いてあります。

エレコム TK-FCM103BK / TK-FCM103XBK

1000円前後の価格帯では珍しいテンキーレス。スタンダードな19mmのキーピッチを採用した92キーのキーボードです。
TK-FCM084の後継機で、以前あった白色が無くなり黒のみになっています。「X」付きと無しは販路の違いで、製品自体は同じ物のようです。

エレコム TK-FCM103BK / TK-FCM103XBK

TK-FCM084はファンクションキーのサイズが小さくなっていましたが、TK-FCM103では他のキーと同じサイズになっています。スペースキーは旧型東プレに近い短めのタイプ。
私はこれは使ったことがありませんが、Amazonや価格comの評価は悪くありません。
執筆時の価格は980円と安価です。お試しで使ってみるにはいいと思います。

エレコム TK-FDM105TBK / TK-FDM105TXBK

上のキーボードのワイヤレスタイプ。TK-FDM086TBKの後継機。
単三アルカリ電池1本で約4年(メーカー公称値)という長寿命です。
記事執筆時の価格は1,460円。

TK-FDM105TXBK

ワイヤレスマウスセットもあります。

ビット・トレード・ワン BFKB92UP2

タイピング速度の頂点を競う(?)『REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2017』で優勝した女性が使っていたキーボードがRealforceではなく、このキーボードだったという”東プレキラー”なキーボード。
スイッチはメンブレンですが、打鍵感はAmazonのレビューでは高評価です。

BFKB92UP2
BFKB92UP2

製品カテゴリーとしてはゲーミングキーボードになるので、キーの耐久回数2000万回、複数キー同時押し対応とハイスペック。
シリンドリカル・ステップスカルプチャーも採用し、かな無しキートップになっているところも好印象。

重量は約1028g(ケーブル含む)と、メカニカルキーボード並みの重量があります。
上のエレコムが530gくらいなので、同じサイズで倍の重さ。
記事執筆時の価格は4,200円くらい。ちょっと使ってみたいかも。

Razer BlackWidow Lite JP 静音 オレンジ軸

ストロークが浅く、軽いタッチで入力できるRazer オレンジメカニカルスイッチを採用したゲーミングキーボード。キーの耐久回数は8000万回と東プレを上回り、静音化のためのOリングも付属しています。
色はホワイトとブラックの2色。

Razer BlackWidow Lite JP Mercury White RZ03-02640800-R3J1

ゲーミングと銘打ったキーボードとしては異例なほどスペースキーが短く、スペースキーの右側にFnキーを含む6個のキーが配置されているという珍しいレイアウト。

ロジクール ゲーミングキーボード PRO G-PKB-001

Romer-Gメカニカルスイッチを採用したキーボード。キースイッチの耐久性が7000万回と、静電容量無接点方式を上回っています。
レビューを見るとキータッチも悪くないようです。

キートップはかな無しで、色は黒しかありませんがちょっと使ってみたい気がするキーボードです。
ただ、私はゲームはしないので、照明等のよけいな機能があるぶん、故障する原因も増えそうで、そのあたりが少し心配。

ARCHISS ProgresTouch RETRO TKL AS-KBPD91/SRBKN

CHERRY MX 静音赤軸スイッチを採用したアーキスの静音キーボード。静音赤軸の他に、黒軸、茶軸、青軸、赤軸、スピードシルバー軸がラインナップされています。

ARCHISS ProgresTouch RETRO TKL AS-KBPD91/SRBKN

以前はアーキスというと、Filcoより少し安く、Filcoと同じ製造元のキーボードという感じだったのですが、今は機能的にも差別化が図られ値段も同じくらいです。
キートップの文字は2色成型で、昇華印刷と同じように文字が消えにくい方式です。昇華印刷ではキーが黒いと非常に見づらくなるのに対し、2色成型では自由に色が設定できるので、このキーボードは見易い白文字になっています。

このキーボードはテンキーレスですが、Fnキーが付いていてファンクションキーとの組み合わせでボリュームコントロールなどができるようになっています。
そのため、アプリケーションキーが右Ctrlキーと併用になっています。

色は黒のみ、かな無しのみという結構割り切った商品ラインナップです。

FILCO Majestouch2 FKBN91MPS/NMR

CherryのメカニカルスイッチのキーボードといえばFilco、という代名詞的なメーカー。
自由にパーツを組み合わせられるキーボード工房というのもあります。しばらくの間ほとんど在庫切れになっていましたが、復活したようです。

ラインナップは豊富ですが、私が欲しい日本語・かな無し・静音というキーボードはレギュラーモデルでは迷彩柄のものしかありません。
かな有りなら白と黒があり、かな無しは限定品のようですが青いフレームのモデルがあります。
Filcoはラインナップが多い割に、選べそうで選べないのがちょっと残念。

これはカナなし迷彩柄、静音。

こちらはカナ有り、静音。

Amazon.co.jp限定パーフェクトグリップシート付属モデル。

Majestouch 2 Tenkeyless with Tenkey mode CHERRY MX SILENTスイッチ・テンキーレス・かななし・テンキー機能付き・AIモデル

FILCO Majestouch Stingray

CHERRY社が新規開発した低背タイプメカニカルスイッチ“CHERRY MX Low Profile Red Switch”を採用したメカニカルキーボード。
通常モデルより約7mmほど全高が低くなっているので、メカニカルスイッチのキーボードが欲しいけれど厚みが苦手という方にはお勧め。

91キー、日本語かな無し。

91キー、日本語かな無し、前面印字。これだとキーの印字が擦れて消えるということはありません。

東プレ NG0100 REALFORCE91U

至高のキーボード、Realforceのテンキーレス。2004年くらいから販売されているロングセラーモデル。
私はこれを7年くらい前にPS/2タイプのRealforce89から買い換えて使っていますが、やはりキータッチはこれが最高だなと思います。

が...

東プレのサイトを見てみたら、2018年6月生産終了だそうです。

東プレ REALFORCE R2TLSA-JP3-IV

2017年にモデルチェンジして筐体から一新したRealforce。旧モデルは当面併売になるそうですが、生産終了がアナウンスされたモデルもすでにいくつかあります。

購入候補にした機種は「R2TLSA-JP3-IV」で、新型には似たような型番がたくさんあって混乱しますが、ネーミングには一定のルールがあるようです。
私の勝手な解釈では、「R2」(Revision2)「TL」(テンキーレス)「S」(静音)「A」APC機能付き「JP」(日本語)「3」(ALL30g)「IV」(アイボリーカラー)で、「R2TLSA-JP3-IV」になっているのではないかと。
かな無しや昇華印刷といったスペックは型番ではわからないようです。

見た目で違うのは筐体がコンパクトになったこと、スペースキーが長くなったこと。
私は短いスペースキーが打ちにくいとは思わないので、その他のキーが小さくなってしまったのは改悪と感じます。

変換・無変換キーはホームポジションから離れて小さくなり、位置も大きくずれるので、私のようにIMEのON/OFFを変換・無変換キーでやっている人や変換キーを多用する人は、かなり打ちにくくなります。

私がFilco等のメカニカルスイッチキーボードがいまいち気に入らないのは、スペースキーが長すぎるというのが理由のひとつですが、Realforceがその方向に動いたというのは長いスペースキーの需要が多いのでしょうかね。

今回のモデルチェンジの目玉は「APC(Acutuation Point Changer)」という機能で、キースイッチが反応する位置をキー毎に1.5mm、2.2mm、3mmの3段階で設定できます。

また、アプリケーションキーが廃止され、Fnキーに変更されましたが、これも使い勝手に大きくかかわる変更点です。
マウスの右クリック > コンテキストメニューを使わず、Appキーを多用する人はかなりやりにくくなるはずです。
AppキーはFn+右ALTで使えるようですが、私はFnキーが嫌いな人なのでこういう使い方はしたくありません。

Fnキー+ファンクションキー(F1~F12)でブラウザーやメーラーの起動だの、再生/停止だのという機能が使えるようですが、個人的にはどうでもいいようなものばかり。また、Fnキーは特殊キーなので、ChangeKeyとかで変更できないと思います。たぶん。

今回のモデルチェンジ、筐体を小さくして、かな表記を削除して、他は無変更でよかったなぁと思います。
こういった点は使う人の好みの問題なので、どれがいいとか悪いとかいったことではありませんが、キータッチに関してはRealforceに勝るものは無いと思っているので、旧キー配置&かな無しアイボリーカラー全30gテンキーレスが欲しいと思う今日この頃です。

東プレ REALFORCE R2TLSA-JP3M-WH

2019年12月に発売になったMac用のREALFORCE。ALL30g、カナなし、静音、APC。

Boot Campで使えるWinモードがあり、Windows機でも使えるようですが、キーのサイズや配列はWindows用とは異なる部分があります。

スペースキーがWindows用よりわずかですが短くなっており、短いスペースキーを好む方にはこちらのほうがいいかも。

東プレ REALFORCE R3HC23

2021年10月に登場した第三世代のREALFORCE。筐体を一新し、ワイヤレス(Bluetoorh)とUSB有線接続のハイブリッドモデルがメイン。初代モデルほどではないものの、スペースキーがR2より短くなり、長いスペースキーを嫌うユーザーにも多少の配慮がみられます。

購入したキーボード:東プレ リアルフォース 91UG-S

比較検討した結果、 REALFORCE 91UG-Sを購入しました。

このキーボードを購入した最大の理由は、全部のキーの荷重が30gだということ。

15年くらい使っているREALFORCEは変荷重のもので、キーの場所によって30g、45g、55gの2種類のキースイッチが使われています。

この変荷重キーボードでも他社のキーボードに比べるとキータッチは軽くてスムーズなのですが、もっと軽くてもいいと思うこともあり、今回はALL30gを選択しました。

また、このキーボードも2018年6月末で生産が終わっており、市場在庫がなくなると終息するというのも今回購入した理由の一つです。

レビューはしばらく使ってからまた後日に書こうと思います。

(その後レビューを書きました↓)


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