Joplin ~ マークダウンノートアプリ
理想のノートアプリを探せ
というわけでいろんなノートアプリを探してネットを放浪していましたが、ノートやメモ用途に使うのならこれがいちばん良さそうというJoplinに辿り着きました。
Joplin
GitHub
Joplinは数年前からインストールだけはしてあって、アップデートも兼ねてときどき試用程度には使っていましたが、本格的に利用するまでには至らず、半ば放置状態でした。
久々にいろいろ調べながらカスタマイズしてみて、また他のアプリとも比較してみましたが、かなり使い勝手が良さそうなのでメインのノートアプリをEvernoteからJoplinにするべく移行を始めました。
比較してみたもの
- CherryTree 0.99.47 Windows/Mac/Linux 無料 リッチテキスト、画像OK。スマホ用アプリが無い、フォントによって文字の下部が少し消えたり行番号とずれたり
- Notion Windows/Mac/Android/iOS 無料~$10/月 マークダウン。画面のレイアウトが多彩で多機能な分、使い方を覚えるのが大変。テーマはダークとライトのみ、フォントや文字サイズがほとんど選べない
- Standard Notes Windows/Mac/Android/iOS 無料~$78.54/年 マークダウン、無料版はプレーンテキストのみ。
- Simplenote Windows/Mac/Linux/Android/iOS 無料 マークダウン プレーンテキストのみ。
その他ここに書いたものも一通り見直しています。
結論:Joplin一択
Joplinを選んだ主な理由は以下の通りです。個人的に必要な機能が一つのアプリに集中して揃っているというのは奇跡に近いかも。
- 画像を表示できる
- CSSでアプリの外観やフォントをほぼ希望通りにカスタマイズできる
- お仕着せのクラウドではなく、OneDriveやDropbox、レンタルサーバー等で同期可能
- PCとスマートフォン等、台数の制限無く同期して使える
- 暗号化可能
- 複数のプロファイルで起動できる(同時起動は不可?)
- Evernoteからインポート
Joplinの欠点
Joplinにもできないことがありますが、OneNoteやEvernoteをサブに使えば補える範囲です。
オープンソースの無料アプリにここまで求めるのは酷かも。
- 写真の撮影やOCRが無い
- ウェブページのキャプチャーでレイアウトが崩れる、キャプチャーできない部分がある
使い方
Joplinか GitHubからダウンロードしてインストールします。
インストールは別に変わったこともないのでウイザードに従って行います。
起動すると以下のようになります。左のペインがサイドバーでここがノートブック(フォルダー的なもの)のメニューとタグ、左中のペインがノートリスト(フォルダーに入っているファイルのようなイメージ)、右中がマークダウン式のエディター、右ペインがマークダウンを反映したビューアー画面(編集も可能)。
それぞれのペインは好きな位置に移動できます(表示 → 画面レイアウトのカスタマイズ)。
基本的な使い方としては、サイドバーの+ボタンでノートブックを追加し、白紙のノートに書き始めると1行目がノートのタイトルになります。同じノートブックにノートを追加するには「新しいノート」のアイコンをクリックします。
ノートブックの項目をドラッグアンドドロップして重ねると階層化でき、またノートの順番をドラッグアンドドロップで入れ替えたり、他のノートブックに移動できます。
マークダウンの記法はこちらを参照。
外観のカスタマイズ
外観は標準のテーマの他、プラグインのテーマが2種類、GitHubで公開されているテーマなどもありますので、とりあえずそれを試してみてもいいと思います。
プラグインのテーマでは希望通りにならなかったのでCSSを弄りましたが、あまり情報がないので試行錯誤しながら突貫工事でこんな風になりました。
エディターのペインはメニューの「ヘルプ」→「開発者」ツールのオンオフを切り替える からウェブブラウザーのようにHTMLとCSSが見られますので、変更したいところをオプション→スタイル → 詳細設定を表示 → カスタムスタイルシートを編集します。
ノートブックとノートのペインはこのへんを参考にやってみました。
変更点:
- 配色の変更
- 各ペインのフォントとフォントサイズを変更
- 検索欄のフォントとフォントサイズを変更 etc.
同期
Joplinは同期用のサーバーとしてOneDriveやDropboxなどのクラウドの他、WebDAVも使えます。WebDAV(ウェブダブ)はウェブサーバーでファイルの共有や編集ができる機能です。今回は契約しているレンタルサーバーのNextcloudで同期しました。
手順はサーバーのコントロールパネルからNextcloudをインストールし、Joplinでも同期の設定をするだけととても簡単。
プロファイルの追加
Joplinは複数のプロファイルを作れます。
例えば複数のアカウントでEvernoteを使っていて、それぞれのアカウント毎にEvernoteからインポートしたJoplinを使いたいというようなときはプロファイルを作成すれば独立したものとして扱えます。
Joplinのデータファイルは以下のディレクトリーにあります。
C:\Users\USERNAME\.config
プロファイルを追加する場合、起動オプションを以下の例のようにプロファイルフォルダー名とディレクトリーを指定して起動します。
複数起動はできないようなので、別のプロファイルでJoplinを起動しなおす場合はJoplinを終了し、トレイにアイコンがある場合は右クリックして終了させます。
Evernoteからのインポート
Evernoteからインポートする手順は以下の通り。
1.デスクトップ版のEvernoteを用意
現バージョンはエクスポートできるノートの数が50までなので、旧バージョンのEvernote(Evernote Legacy)をインストールする (現行のバージョンですべてのデータをエクスポートできる場合は不要)
Evernote Legacyのダウンロードはこちら(Mac | Windows)
2.Evernoteの必要なノートを選択し(全部のノートをエクスポートする場合は「全てのノート」を選択してCtrl+Aで全て選択)、「ファイル」→「エクスポート」からENEX形式でエクスポート
3.Joplinの「メニュー」→「インポート」から「ENEX(マークダウン)」を選択してインポート
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません