同じ文字を何度もコピーするのは時間の無駄。クリップボード拡張 & スニペット(入力補完)を使おう
- 1. クリップボード拡張
- 2. 選び方のポイント
- 3. クリップボード拡張ソフト
- 3.1. ArsClip(Windows)
- 3.2. Charu3(Windows)
- 3.3. Clipboard History(Windows)
- 3.4. CLCL(Windows)
- 3.5. Clibor(Windows)
- 3.6. ClipboardFusion(Windows)
- 3.7. Clipboard Master (Windows)
- 3.8. Clipjump(Windows)
- 3.9. ClipCube(Windows)
- 3.10. Clipdiary
- 3.11. Comfort Clipboard Pro
- 3.12. CopyQ (Windows、Mac、Linux)
- 3.13. CT Converter(Windows)
- 3.14. Ditto(Windows)
- 3.15. Save.me(Windows)
- 3.16. ShapeShifter(Windows)
- 3.17. ToMoClip(Windows)
- 3.18. ペースター
- 3.19. 1Clipboard (Windows、Mac)
- 3.20. クリップボードの履歴(Windows10付属)
- 4. スニペット
クリップボード拡張
Windowsではクリップボードに保存されている文字列は1件だけ(※)で、クリップボードに新しい文字列が登録されると前のものは削除されます。
クリップボード拡張は、クリップボードの履歴を保存し、必要に応じて呼び出して貼り付けできるアプリケーションです。
さっきコピーした文字をまたコピーして...などという作業を繰り返しているような場合は、クリップボード拡張アプリを使いましょう。
※ Windows10 1809から複数のアイテムを保存できるようになりました。
選び方のポイント
保存するデータの違い
クリップボード拡張は文字のみ保存するタイプと、画像なども保存できるタイプがあります。
用途によって選びましょう。
クリップボード履歴をすばやく呼び出す方法
一時的に利用したり、保存している件数が少なければどれを使ってもあまり差は出ないかもしれませんが、保存件数が多くなると目的のアイテムをいかに早く呼び出すかが重要になります。
グループやフォルダー、ツリーなどを使って目的別に整理して視覚的に探しやすくするか、検索するほうが早いか試してみるとよいと思います。
検索する場合はmigemo(ローマ字入力のまま日本語を検索)やインクリメンタルサーチ(随時検索)が使えて、検索バーをクリックするなどしなくても ウィンドウ呼び出し > 直接文字入力 で検索を始められるものが便利です。
クリップボード拡張ソフト
ArsClip(Windows)
Charu3(Windows)
○...パソコンに詳しくない方でも使いこなせるような簡単な操作性。クリップボードの文字列を加工できるマクロなども簡単に使えます。
×...最終の更新が2007年とすでに古く、Windows8や10で正常に動作しないときがあります。その他ソートできない、検索ができないなど基本的な機能が不足気味。
Clipboard History(Windows)
よさそうなアプリですが、ダウンロードしようとするとブラウザーがウィルスソフトと判定してダウンロード不可。使っていいものか分かりかねるので、ウィルス判定されなくなったら使ってみます。
CLCL(Windows)
最終更新が2015年。以前少しだけ使ったことがありますが、現在は他に選択肢が多いのであえて使うこともないかなと。
※2019年12月にアップデート
Clibor(Windows)
たぶん日本では一番使われている? クリップボード拡張アプリ。
使い方や設定方法は非常にわかりやすいので、最初に使うとしたらこれをお勧めします。
○...コピーした文字列を整形できるオプションが豊富。
×...ツリー表示ができない。検索しても引っかからないことがある。たまに強制終了する(私の環境では3台のPCで発生)。他のクリップボードアプリを併用しているせいかもしれません。
migemoが使えるのでローマ字入力のまま日本語をインクリメンタル検索できますが、通常の検索と排他利用になるっぽいです。
ClipboardFusion(Windows)
機能制限のある無償版と有償のPro版($15~)があります。C#でマクロが書けるなど上級者向きかも。
Clipboard Master (Windows)
試用時のバージョン4.8.4 (2019年)ではコピーした文字が化ける、オプション画面でタブが動かない、タスクトレイのアイコンが消えてしまいウィンドウの表示も終了もできないといった不具合があり、実用には厳しいかなという感じでした。
操作方法もちょっと癖があり慣れないとやりにくい感じ。
バージョン5のベータ版も2年くらい前に出ていましたが、今後に期待です。
Clipjump(Windows)
ClipCube(Windows)
Clipdiary
日本語化はされていませんが使い方はそれほど難しくありません。
インクリメンタルサーチ可能ですが検索窓にカーソルがないと検索を始めてくれないのが少し面倒。
有償ソフトですが個人使用で過去6ヶ月間の平均総収入は$1500/月以下は無償で使用が可能です。
Comfort Clipboard Pro
有償アプリ。価格は19.95USD/1台、14.95USD/2-4台、13.95USD/5-9台、12.95USD/10台以上 となっています。
日本語化されています。
多くのクリップボード拡張アプリは1ペインのウィンドウですが、これは2ペインになっています。キーボードよりマウス操作が主体のユーザー向きかも。
CopyQ (Windows、Mac、Linux)
操作方法がわかりやすくメニューも日本語化されています。
メインウィンドウを表示するショートカットキーはデフォルトで空欄になっているので最初にここを設定します。
CT Converter(Windows)
これは通常のクリップボード拡張アプリではなく、コピーしたテキストを自動や手動で変換するというもの。
例えば、コピーすると改行記号がくっついてきてしまうというような場合に、改行記号を削除する設定にしておけば、改行記号なしのテキストがクリップボードに保存されるようになります。
Ditto(Windows)
一部のメニューは日本語化されています。
アイテムを右クリックし、作成したグループに移動しておいて、 Ctrl+G でグループリストを表示し、ダブルクリックするとそのグループのみ表示されます。
このあたりの操作性が調べないとわからないのと、行番号が小さすぎて読めないなど残念な点がチラホラ。
Save.me(Windows)
ShapeShifter(Windows)
ToMoClip(Windows)
○...migemoでインクリメンタル検索できるツールを実装。他にも設定に従って履歴を取らないようにできるなど地味ながら便利な機能も満載。
×...複数選択ができないのでまとめて削除などが不便。行番号が表示されず、アクセスキーもない。
ペースター
2015年から公開が停止されていましたが、2019年3月に復活したアプリ。
定型文や変換機能が豊富にあります。
1Clipboard (Windows、Mac)
2016年以降更新なし。終了?
クリップボードの履歴(Windows10付属)
Windows10 1809から追加になったクリップボード拡張。Windowsの設定 > システム > クリップボード でオンにするとWin+Vで使えるようになります。
他のデバイスに同期することもできますが、機能的には最低限という感じ。
スニペット
スニペットとは、単語や文章(スニペット)と、それを呼び出すトリガーになる文字列を事前に登録し、トリガーが入力されると単語や文章が挿入されるというアプリケーションです。
Daigo(Windows)
2017年登場の日本製スニペット。テキストファイルに文字列を登録するというシンプルな操作なのでPhraseExpressが複雑すぎて使いにくい方にはこちらがおすすめ。
PhraseExpress(Windows/Mac/iOS/Android)
ドイツ製の多機能スニペット。マクロも使える強力なツールですが日本語環境ではやや難あり。メニューも英語です。
以前あった文字化けはなくなったようですが、IME ONで使うとAutotext(トリガー)の文字列に母音+子音が使えない(貼り付け後にバックスペースが入力されて一文字戻り、消されてしまう)などの制約があります。
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