XYplorerの使い方

2023年1月13日

海外で高評価のファイルマネージャー

海外サイトで評価の高いファイラーを探すと、必ずといっていいほど上位にランクされているのがXYplorerです。
日本語の情報は多くありませんが、使ってみるとなかなかよく考えられたファイラーという感じがします。

シェアウェアでスタンダードライセンスが39.95ドル、ライフタイムライセンスが79.95ドル。

ダウンロード・インストール

ダウンロードはこちらから。
(ポータブル版はこちら

FREE TRIAL版をダウンロードしてインストールすると30日の試用版になります。
表示言語が英語になっている場合は Help > select language > 日本語 から日本語化できます。

購入する場合はウェブサイトの [BUY NOW] – [BUY IT] からPayPal等で支払いするとメールでプロダクトキーが送られてきますので、ヘルプ > からプロダクトキーを登録すれば完了です。

XYplorerにはフリー版もありますが

XYplorerにはフリー版(XYplorerFree)もありますが、機能制限がありカタログ(後述)などが使用できません。
また、XYplorerFreeは2016年で更新が終了しています。
最終バージョン(17.40.0100, released 26-Nov-2016)は公式サイトからダウンロードできます。

Vectorからもダウンロードできますが、古いバージョンです。

インターフェイスはオーソドックスな2ペイン

ファイラーの中には3分割や4分割、それ以上にもできるものがありますが、XYplorerは1ペインか2ペイン(上下または左右)のみの切り替えになっています。
また、タブで表示ディレクトリーを切り替えられます。

アドレスバー

タブ下のパンくずリストをクリックするとそのディレクトリーに移動したり、コピーや移動でパンくずリストにドラッグ&ドロップできるところはエクスプローラーと同じですが、タブにもドラッグ&ドロップできます。

タブの文字

タブに表示される文字は以下の設定から変更できます。
構成 → タブとペイン → タブ → タブのキャプション → フルパスなど

例えばカスタムで (<drive>:)<folder> と指定すると (C:)フォルダー名 のようにできます。

マウス操作

構成 → Custom Event Actionから
例:ファイルリストの何もないところをダブルクリックするとひとつ上のディレクトリーに移動
「Double-click on white in file list」 を「Go up」 に

カタログ

XYplorerの「お気に入り」リストは常時表示したままにできず、あまり使いやすくありません。
お気に入りのアイコンはツールバーに表示できますが、フォルダーのドラッグ&ドロップや右クリック、ツールバーのボタン等からワンタッチで登録する操作ができず、ダイアログを開いて一つずつ登録する必要があります。

なぜお気に入りがこんなに使いにくいのか、と調べてみたら、別の方法でお気に入りを登録できるようになっていたのでした。

XYplorerには普通のお気に入りの他に、カタログという独自機能があります。
カタログはフォルダーツリーの下などに常時表示しておくことができ、お気に入りの登録の他、拡張子などで絞り込むフィルターや、アプリケーションを登録しておいてファイルを直に開くこともできます。

一度カタログの便利さを知ってしまうとフリー版はかなり使いにくく、でもそれだけのために9,000円払うかといわれると迷ってしまうところですが、「Lifetime License Pro(永久アップグレード可能、個人使用、台数制限なし)」がサイバーマンデーで半額になったときに4,500円ならまあいいかと購入しました。

カタログの使い方

初期状態ではカタログが表示されていないので、ウィンドウ → カタログの表示にチェックを入れます。

カタログ欄の何もないところを右クリックし、「新しいカテゴリーの追加」をクリック。
「カテゴリー」はフォルダーのような使い方をします。追加したアイテムを分類するのに使えますが、階層は2階層までです。

追加したカテゴリーを右クリックして新しいアイテムを追加します。

アプリケーションを登録する場合は、「クリック時の動作」で「アプリケーションで選択されたリストアイテムを開く」を選択し、「アプリケーション」欄にアプリのフルパスを入力します。
.exeファイルなどをドラッグ&ドロップで登録することもできます。

フォルダーを登録する場合は 「クリック時の動作」で 「場所へ移動」を選び、「場所」にフォルダーのフルパスを入力します。
フォルダーをドラッグ&ドロップで登録することもできます。

例えばテキストファイルを選択した状態で登録した「秀丸エディタ」をクリックすると、秀丸でファイルが開きます。

プレビュー

F11キーを押すとプレビューがポップアップします。

QuickLookを使いたい場合は、以下の手順で設定します。
1.メニューの ユーザー > コマンド管理 を開き、左側のカテゴリーで「スクリプトの実行」を選択します。
2.新規 > 新しいコマンドの追加 を開き、キャプションにQuickLook、スクリプトに以下を入力します。

openwith “C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\QuickLook\QuickLook.exe",  , <curitem>;

上のスクリプトで動作しない場合はこちらを試してみてください。

run """C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\QuickLook\QuickLook.exe"" ""<curitem>""";
パスは適宜変更してください

3.「キーボードショートカットの割り当て」ボタンを押し、適当なショートカットを指定します。

フィルターの移動

初期状態ではツールバーの右下にあるフィルターはウィンドウ最下部のステータスバーに移動することもできます。
ステータスバーを右クリック > ステータスバーのライブフィルター をクリックしてチェックを入れる 表示のON/OFFはAltF3

ゴーストフィルター

ゴーストフィルターを使用すると、 例えばdesktop.iniファイルやThumbs.dbファイルなど、特定のファイルやフォルダーをグローバルに非表示にできます。

ブランチ表示

ブランチ表示を有効にすると、表示しているディレクトリーとその配下のディレクトリーを同時に表示できます。複数のフォルダーを選択してマルチブランチ表示にすることもできます。

標準のファイラーに設定(エクスプローラーの代替)

構成 > その他 > シェル統合 > 既定のファイルマネージャー >
XYplorerをシェルのコンテキストメニューにする にチェックを入れる >
XYplorerを既定のファイルマネージャーにする にチェックを入れる

XYplorerのいまいちな点

有料のアプリなので、もうちょっとどうにかして欲しいと思うところもいくつかあります。

まず起動に時間がかかり、既定のファイラーとして使うには動作が少々遅く感じます。32bitビルドしかないというのはフォーラムでもたまに話題になりますが、とっくにサポートが終わったVB6で開発という制約上、64bitビルドが出るのは期待できず、作者もやる気がないようです。

他にも、多段タブができない、プレビューペインがナビゲーションパネルに表示できない、動画のプレビュー再生もできないなど不満な点もあり、設定の関係かもしれませんがファイルのドラッグ&ドロップに失敗する(反応がない)ことがあります。

XYplorerでの不満はxplorer²や秀丸ファイラー等で解消できるものもありますが、なかなか欲しい機能が全部あるファイラーというのは見つかりませんね。

設定・トラブルなど

構成(設定)のバックアップ

単一のファイルは

ファイル > 設定スペシャル > 名前を付けて構成のコピーを保存 > 任意の場所に保存など

まとめて保存する場合は

ファイル > 設定スペシャル >アプリケーションデータフォルダーのバックアップ

縮小表示のアイコンがD&Dできない

構成 > プレビュー > マウス押下ブローアップ > 縮小表示によるアイテムのドラッグを許可する にチェックを入れる


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