Insertキー使ってますか?

2022年4月19日

あるキーをうっかり押し間違って、間違ったことに気が付くまで無駄な作業をしてしまうことがままあります。
その代表(?)がInsert(INS)キーで、押すと挿入モードが上書きモードに切り替わり、既存の文字を消しながら入力するようになります。

せっかく入力した文字がいつの間にか消えたりするので、INSキーを忌み嫌い無効化する人もいますし、中にはキートップを外してしまう人もいます。
[いらないキー␣外す] などで検索すると結構な数がヒットします。

WordやOutlook(2010以前?)には上書きモードを禁止する設定があったり、何の役にも立たず放置されている(?)Insertキーですが、本当に使い道はないのでしょうか?

Insertキーの使い道

私もしばらくの間、Insertキーを無効化や別のキーと入れ替えなどしていたことがありますが、現在は元に戻してあります。
理由は簡単で、左手でマウスを使っているとき、右手だけでコピー&ペーストをすることが多いから。
意味わからん、って思った方。

実は、CtrlInsertでコピー、ShiftInsertで貼り付けができます。切り取りはShiftDeleteでできます。
私は右利きですが、マウスは右手でも左手でも使います。左手でマウスを持っているときはCtrlInsertShiftInsertでコピー&ペーストで行っています。いちいちマウスから手を離してCtrlCCtrlVなんてやってられません。

加えて、私は左手で押すCtrlCCtrlVで、CキーとVキーを結構な頻度で押し間違いをしてしまうのですが、右手のCtrlInsertShiftInsertはほとんど押し間違いをしないので、右手でコピペする方が多くなっています。
また、左手でCtrlキーかShiftキーを押し、右手でInsertキーを押すという方法もミス防止になります。

CtrlShiftHome/EndShift(方向キー)等で文字列を選択し、コピーや切り取り、貼り付けを繰り返す場合でも、左手でCtrlShift、右手でHome/EndInsert/Deleteを押すと効率的に作業できます。

CtrlInsertShiftInsertはファイルやフォルダーに対して使う場合もコピー&ペーストになりますが、ShiftDeleteを使う場合、注意点があります。
ShiftDeleteは文字列を選択している場合は「切り取り」になりますが、ファイルやフォルダーに対してShiftDeleteを使うと、ゴミ箱に入れることなく「完全削除」になり、通常の操作では戻せなくなります。

CtrlInsertShiftInsertはDOSの時代から使われていて、CtrlCCtrlVより歴史が古いのに、コピペのショートカットとして紹介されることはほとんどない不憫なショートカットですが、知っていると結構便利に使えます。

他のショートカットにも使えるInsertキー

WinInsertAltInsert等をショートカットキーに設定できるアプリはわりとあります。
Ctrl/Shift+英字キーで割り当てたショートカットキーは少し使わないでいると忘れてしまうことがありますが、Insertに割り当てていると比較的忘れにくくなります。

何のアプリか忘れましたが、AltInsertなどをホットキーに割り当ててあり、変更できないものも複数ありました。

Insertキーを無効化、または変更

Insertキーを絶対に使わない、という場合はChangeKey等のレジストリー編集アプリで無効化すれば、押しても反応しなくなります。
ただ空いているキーがあるというのももったいない話なので、他のキーを割り当てて有効利用するほうがいいと思います。

AutoHokteyでInsertキーの単独押下のみ無効化する

AutoHotKeyを使えば、Insertキーと組み合わせたショートカットキーは有効なまま、単独押下のみ無効化することもできます。

Insert::Return

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