フィリップス 31.5型 WQHD ディスプレイ 328P6AUBREB/11 を購入

2020年6月29日

先日の記事で書いた、フィリップスの31.5インチディスプレイ、328P6AUBREB/11の購入経緯です。

328P6AUBREB/11の解像度はWQHD(2560×1440)、アンチグレアIPSパネルです。
現在メインのモニターとして使用している、30インチのDELL U3011の隣に縦画面で置くため、スタンドにピボット機構は必須、視野角確保のためIPSかVAパネルという条件でこれを選びました。

用途としては「事務用」に近いです。ゲームはしないので応答速度とかは気にしませんが、できればリフレッシュレートを60Hzで使いたい、といったところです。

31.5インチを選んだ理由

普段使っている30インチでウィンドウを2つ並べると、横2560ドットの半分で幅が1280ドットになります。
普通に使うぶんには1280ドットあれば充分ですが、時々1280ドットでは狭い場合があり、幅1500ドットくらいに拡大して使うこともあります。

縦向きで使うのが前提なので、短辺1080ドットのフルHDは狭すぎるため最初から除外します。
そうすると、WQHD(2560×1440)、WQXGA(2560×1600)、4K(3840×2160)あたりからの選択になりますが、ドットピッチが27インチWQHDで0.233mm、31.5インチWQHDで0.273mm、28インチ4Kで0.16mm、31.5インチ4Kで0.181mm程度になります。
30インチWQXGAが0.25mmくらいなので、WQHDはそれより小さくならないものを選ぶと31.5インチWQHDがいちばん近くなります(4Kの場合はスケーリングで拡大前提です)。

31.5インチを縦向きにすると高さが75cmくらいになり、上の方は見上げるくらいのサイズになります。27インチだと61cmくらいですがドットピッチが小さいので文字が見にくくなります。
結局、ドットピッチを優先して31.5インチを選択しました。

4KかWQHDか

DELL U3011は縦横比16:10のWQXGA(2560×1600)なので、同じ16:10が望ましいところですが、30インチクラスの16:10はDell UP3017しかなく、これが約14万円位と結構いい値段です。
U3011も購入時は10万円以上しましたが、5年前ならともかく、今どきのモニターとしてはかなりお高めなので却下。

16:9のモニターは横位置で見る分にはあまり違和感がありませんが、縦にするとけっこう細く見えます。できれば縦位置で横1600ドット欲しいところですが、プラス160ドットで10万円となるとなかなか手が出ません(笑
24インチクラスならともかく、30インチクラスになると16:9以外の選択肢はほとんどないのが実情です。

そんなこんなでいくつかのメーカーの機種を検討した結果、最終的にフィリップスの31.5インチディスプレイ3機種を候補にしました。

品名解像度画素数パネル入力
328P6VJEB/114K UHD3840×2160VAVGA,DVI-DL,DP,HDMI
328P6VUBREB/114K UHD3840×2160VADP,HDMIx2,USB-C
328P6AUBREB/11WQHD2560×1440IPSVGA,DP,HDMI,USB-C

フィリップスを選んだ理由は、品質について否定的なレビューが少なかったことと、価格がリーズナブルで5年間のセンドバック保証(往復の送料をフィリップスが負担)も付いているといったことです。
また、このサイズになるとピボット機構があるものが少なく、3~6万円程度で購入できるものになるとあまり数はありません。

4Kは30インチクラスではネイティブ解像度で使うにはドットピッチが細かすぎるということと、PCのグラフィック性能が必要になるため、リフレッシュレートを60Hzで表示するためにはCPU内臓のGPUでは性能が足りず、最低でも1万円くらいのグラフィックカードが必要になります。
WQHDであれば内蔵GPUでOKですが、4Kだと自動的にグラボも購入になり、消費電力も増えるので少し悩むところです。

購入時に見落としがちな入力端子はやや不足気味。VGAはもう不要と思いますし、HDMIとDispkayPortは各2系統ずつ欲しいところです。

4Kモニターはパソコンを選ぶ

ディスプレイが4Kになると、フルHD4画面分のグラフィック処理が必要になります。これがデュアル、トリプルモニターになると8画面分、12画面分になるため、GPUの処理能力が足りなくなるケースが出るというのは容易に想像できます。

解像度は対応できても、リフレッシュレートが60Hzに対応しているかどうかという点も問題になります。リフレッシュレート60Hzは必須ではありませんが、マウスがカクカク動くようになるのは避けたいところ。

私の場合、ゲームなど負荷の高い使い方はしないので、できるだけグラフィックカードは使用せず内蔵GPUのみにしたいところですが、現在のPCの内蔵GPUは4Kにはややスペック不足です。

購入したモニターを接続するパソコンのCPUはインテル® Core™ i7-4770で、内臓グラフィックはインテル® HD グラフィックス 4600。
このPCをそのまま4K出力で使うこともできますが、リフレッシュレートは良くておそらく30Hz、悪ければ24Hzになってしまいます。また、内蔵GPUで4K表示させるとCPU使用率が結構高くなるという話もあります。

インテル® グラフィックス 4600のスペック

HDMI 1.44096×2304@24Hz
DP3840×2160@60Hz
eDP(内蔵フラットパネル)3840×2160@60Hz
VGA1920×1200@60Hz

マザーボード(ASRock Z87 Extreme 6)のスペックがこちら。
3840×2160@30Hzはいけそうな気がします。

HDMI4096×2304@24Hz
DVI-I1920×1200@60Hz
DisplayPort4096×2304@24Hz

DELL U3011の解像度はWQXGA(2560×1600)ですが、HDMI入力はフルHDまでという制限があり、WQXGAはデュアルリンクDVIまたはDP接続となります。
デュアルリンクDVIはパソコン側に出力がなく、DPはU3011専用となってしまうため、新調したモニターにはHDMIしか使えません。

パソコンを買い替えれば内蔵グラフィックでOKか?

では、現在販売中のインテルの主要CPUに内蔵されている、UHD630を使えばOKでしょうか?

インテル® UHD グラフィックス 630のスペック

HDMI 1.44096×2304@24Hz
DP4096×2304@60Hz
eDP(内蔵フラットパネル)4096×2304@60Hz

マザーボードのグラフィック出力例(トリプルモニターをサポート)

HDMI4096×2160@30Hz
DisplayPort 1.24096×2304@60Hz
D-Sub1920×1200@60Hz

こう見てみると、インテル® グラフィックス 4600と比べて劇的に向上しているというわけではなく、HDMIも3840×2160を@60Hzで使うにはHDMI2.0が必須ということなので、4Kマルチディスプレイにするにはこれも力不足です。

現時点では4Kデュアルやトリプルモニター環境にしたい場合、素直にグラフィックボードを使うのが無難なようです。

結論:WQHDの328P6VUBREB/11を購入

結局、4Kのほうが綺麗に映るとはいうものの、実用上はWQHDで充分なので、328P6VUBREB/11を購入しました。
とりあえず4KモニターはCPU内蔵GPUで4K@60Hzデュアル/トリプルができるようになるまでお預けです。


[PR] パソコン操作をもっと速く楽にするため小ネタ満載
¥500(Kindle Unlimitedは無料)