フリーウェア・シェアウェアのダウンロードとインストール(Windows10)
Windowsを使う大きなメリットのひとつは、豊富なフリーウェア・シェアウェアの存在です。
フリーウェア・シェアウェアを上手に使うと、Windows標準やプリインストールされているソフトより効率的な作業をすることができます。
フリーウェア・シェアウェアの探し方
最初はどんなことをしたいのか、何を改善したいのかをPCに詳しい人に聞いたり、Vectorや窓の杜といったメジャーなサイトやネットで検索してみましょう。
何を使っていいのかわからない場合は、とりあえずウェブブラウザーやテキストエディターをインストールしてみましょう。
Firefox
Mery
ダウンロード
ダウンロードするサイトに注意
アプリケーションをダウンロードするサイトは、最初のうちは作者の公式サイトか、Vector・窓の杜などのメジャーなサイト(作者が公認しているサイト)に限定してください。
慣れるまでは(慣れても)、怪しいサイトからはダウンロードしないように気を付けてください。
少し前の話ですが、例の流行り病の影響でZ〇〇Mというウェブ会議アプリのダウンロードが急激に増え、偽装サイトからダウンロードしてウィルスも一緒にダウンロードしてしまったというような被害も増えたそうです。
ファイルの種類
Windows用のアプリケーションでダウンロードするファイルの多くは以下の形式です。
ダウンロードしたファイルの拡張子 | ファイルの種類 / 解凍後のファイルの種類 |
.exe .msi .zip .rar .7z .exe(自己解凍形式) その他圧縮ファイル | そのままアプリケーションを実行できるファイル インストーラー ダウンローダー&インストーラー ポータブル版のインストーラー |
実行ファイルとは?
Windows用のソフトウェアは、インストールや解凍したフォルダーの中に「.exe」という拡張子のファイルがあります。exeはexecutable file(実行可能ファイル)の略です。日本語では一般的に「実行ファイル」と呼ばれます。
インストールが完了している場合や、そのまま実行できる.exeファイルはダブルクリックするとアプリケーションが起動します。
インストールという作業は、要するに「アプリのフォルダー」に「実行ファイル」とその他のフォルダーやファイル類を収め、付随する作業(スタートメニュー登録、関連付け、ショートカット作成etc.)を行って、アプリを実行できる状態にすることです。
インストールは全自動で行われるものと、ウイザード形式で行うものがあります。後述するZIP版はインストールするという作業自体はありませんが、ユーザーが自分で特定のフォルダーに移動したり、ショートカットを作成したりという作業がインストールに該当します。
Everythingというアプリを例にとると、インストールされたフォルダーの中はこのようになっています。
上から2番目にあるEverything.exeが実行ファイルになります。インストール時にショートカットが自動的にデスクトップに作成されることがありますが、ショートカットのリンク先はこの実行ファイルです。
また、一番下にあるUninstall.exeというファイルはアンインストール用の実行ファイルです。
ZIP版とインストール版
上の方でも少し説明しましたが、アプリは大別して2種類あります。
ひとつは、.exe形式のファイルをダブルクリック等で実行すると、直にアプリケーションが起動するタイプ。これはZIP版やポータブル版、実行ファイル形式などと呼ばれています。
もうひとつは、ダウンロードしたファイルを実行するとインストーラーが起動し、インストール終了後に使用可能になるタイプです。これはインストール版(インストーラー版)と呼ばれていて、「setup.exe」というようなファイル名が付いていることもあります。
アプリによってはプログラム本体のダウンロードとインストールを行うものもあります。
インストール版の場合、起動するとこのようなダイアログ形式のインストーラーが起動し、オプションを選んだりしながらインストールを進めていきます。
ダイアログが出ず、全自動でインストールが実行されるものもあります。
ZIP版
「ZIP版」や「ポータブル版」のアプリは解凍すれば使えるようになります。
ZIP版という呼び方は、ZIP形式の圧縮ファイルで配布される実行ファイル形式のアプリケーションを指しますが、ZIP以外にも7zやLHAなどの圧縮ファイルで配布されるものもあり、総称してアーカイブ(圧縮)版と呼んだりします。
いずれにしても、解凍したフォルダーの中にある.exeファイルを実行するとアプリケーションが起動します。
ポータブル版
実行ファイル形式のアプリで、特に「ポータブル版」と明記されているものは、設定やデータをインストールした場所に保存します。アプリをUSBメモリーなどのリムーバブルメディアに保存し、それを別のPCに挿せばそのまま使えることを想定して設計されています。
ポータブル版の中にはインストーラーを起動し、USBメモリー等にインストールするタイプのものもあります。
ポータブル版の多くは、ダウンロードするときに.zipや.7zなどの圧縮ファイルになっていますが、自己解凍形式の.exeファイルになっていることもあります。
インストール版
インストール版のファイルの形式は「.exe」または「.msi」のどちらかです。ダウンロード時は.zipや.7z等の圧縮ファイル、または.exe形式の自己解凍ファイルになっていて、解凍してインストールする場合もあります。
インストール版とZIP版の違い
一つのアプリで両方の形式がある場合はどちらを使っても構いませんが、細部の機能が異なる場合があります。
アンインストールやアップデートの方法はインストール版とポータブル版で違いがあります(後述)。
インストール方法
ZIP版
ZIP版の場合は「インストール」という作業は必要ありません。
アプリケーションの入ったフォルダーを、どこに置かなければいけないという決まりはありませんが、わかりやすいところにまとめておく方が整理しやすくなります。
私の場合はCドライブ直下に「Program_Files (ext)」というフォルダーを作り、ZIP版のアプリは全部ここに入れています。
extは external だったかな...忘れました。
Cドライブ直下には、「Program Files」と「Program Files (x86)」の2つのシステムフォルダーが最初からあります。
私が作成した「Program_Files (ext)」はフォルダー名が似ていますが、「Program」と「Files (ext)」を「_」(ハイフン)でつないでいるところがミソです。
「Program Files」や「Program Files (x86)」にインストールされたアプリは、たいていの場合、設定ファイルなどを収めたフォルダーが「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming」の中に作られます。
中には実行ファイルそのものがここにインストールされる場合もあります。
これはシステムフォルダー内に設定ファイルを置いてしまうと、書き換えるたびに管理者権限の認証が必要になるなどの手間が発生するのと、Roamingフォルダーを同期させて他のPCで利用するようになっているためです。
ZIP版(ポータブル版)のアプリは、実行ファイルがあるフォルダー内に設定ファイル等が保存されますが、「Program Files」と似たフォルダー名だと、同じようにRoamingフォルダー内にアプリのフォルダーが作成されることがあります。
それを避けるために「_」を入れて、混同されないようにしています。
もちろん「_」でつないだだけでは混同されてしまう可能性もあるので、全然違うフォルダー名でもOKです。
私の場合は、この状態で長年使っているので、こういう習慣になっているだけです。
ショートカット
ZIP版はショートカットが自動では作成されないため、必要な場合は自分で作ります。
実行ファイルを右クリックしてコンテキストメニューから作成するか、Altキーを押しながら実行ファイルをデスクトップ等にドラッグアンドドロップするとショートカットが作成されます。
インストール版
実行ファイル形式(.exe、.msi)のインストーラーは、ダブルクリックして実行するとインストールが始まります。
インストール作業は指示に従って進めていけばいいのですが、わからない選択肢が出てきた場合などは検索すると解説サイトが見つかる場合もあります。
アプリがインストールされるフォルダーは、64bitアプリの場合「C:\Program Files」、32bitアプリの場合は「C:\Program Files (x86)」にインストールされます(例外もあります)。
アプリによっては「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming」等にインストールされる場合もあります。
ショートカットアイコンは左下に小さな矢印が付いています。
アップデートとアンインストール
アップデート
アップデートの方法はインストール版とポータブル版で異なります。
インストール版は新しいバージョンのファイルをダウンロードし、再度インストーラーを実行して上書きします。アプリによってはダウンロードとインストールが自動や半自動で行われます。
ポータブル版の場合、基本的に新しいバージョンのファイルを解凍し、フォルダーやファイルを手動でインストールしたフォルダーに全部上書きします。
一般的には設定ファイルなどは上書きされないように配慮されていると思いますが、同梱されているReadme.txtに上書きアップデートの注意点が書かれていることもあるので、先に一読してからアップデートします。
実行中のアプリをアップデートしようとするとエラーが出る場合は、システムトレイのアイコン等からアプリを終了させてアップデートします。
アップデートやアンインストール後、「アプリと機能」の一覧にアンインストールしたはずのアプリが残っていたり、同じアプリが複数表示されたりすることがあります。これは通常のアンインストールの手順では消えませんが、レジストリーを編集して削除することはできます。
アンインストール
アンインストールする場合、インストール版はWindowsの設定にある「アプリと機能」からアンインストールするか、アプリに同梱されているアンインストーラー(uninstall.exeなど)を実行します。
「アプリと機能」にあるはずの項目が見当たらない場合、そのアプリを上書き再インストールすると正常に表示されることもあります。
ポータブル版は多くの場合、フォルダーごと削除すればアンインストールされます。例外もあり、ヘルプやReadme.txtなどにアンインストールする前に必要な作業が書かれているものもあります。
どちらの場合も、レジストリーの記録や設定ファイル等がアンインストール後も残っていることがあり、何か不具合があっていったん完全に消去したつもりでも、再度インストールすると設定が再現されるというのはわりとありがちです。
この場合、残骸を徹底的に削除すれば直る場合もありますが、Windowsをクリーンインストールしないと戻らない可能性もあります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません